持続

復活のトネリコ

 先日、F1ドライバーロバート・クビサBMW)がインタビューでこう語っていた。

「重要なことは、勝っても負けてもあきらめないことだ。」
(F1通信 2008年05月31日 ロバート・クビサBMWザウバー):独占Q&A より引用)


 これは彼が最近活躍している状況を受けて、インタビュアーに自身のモータースポーツへの思いを語ったものだ。レーサーは負ければ次こそ勝とうと思い、勝ったらまた勝ちたいと思う、と言う。「負けても諦めない」これは良く聞く言葉だが、「勝っても諦めない」とは聞き慣れない。
 ここに彼が志向する対象への没頭が表れているように感じる。自分が大好きなものに対しては、何かの達成に向け何度でも挑戦し、その結果何かが達成されたとしても、またそこに同じように上りつめたい。これこそが対象に没頭するということなのだと気づかされた様な気がした。
 私などは、やっていることに自分がある程度達成感を感じると、極端に浮ついたり、虚無感を感じたりする悪い癖があります。このコメントを読み、自分が本当に好きなことならば、その達成感を積み上げていくことが重要だよ、と自身に言い聞かせた次第です。。。
 ちなみに彼は現在23歳です。私より年下ですが、これまで苦しみながら成し遂げてきたことは数多くあります。年齢に関係なく、その経験の上に立つ者のみが得られるもの、解ることは必ずあると確信した言葉でもありました。

※写真「復活のトネリコ


ロバート・クビサ(BMWザウバー):独占Q&A : F1通信