F1世界選手権2008 第3戦 バーレーンGP

ナントカ?星人??

 今回予選でポールポジションを獲得したのはBMWザウバーロバート・クビサ。前回マレーシアGPでも表彰台に上って、勢いづいているドライバーの一人です。若くて、勝気で、個性がある、私が好きなドライバーの一人です。BMWは今年のシーズン前は、マシンが昨年以上の速さがあるかどうか、疑問が投げかけられていましたが、蓋を開けてみれば、マクラーレンフェラーリの2強を食わんばかりの勢いを見せ付けています。この調子で表彰台の常連になり、今年中にポデュウムの中央に立つことを期待します。
 決勝では、フリー走行から飛びぬけた速さを見せていたフェリペ・マッサフェラーリ)が優勝しました。開幕からの2戦連続リタイアから名誉を挽回しました。ライコネンも確実に2位を獲得し総合ポイントランキングで首位に立ちました。マッサは前戦マレーシアGPの予選でも速さを見せていました。しかし決勝となると、ミスしてしまい結果につなげられなかったということもあり、今回の優勝は自分の本来の力を証明するためにも非常に重要なものでした。
 マッサはサーキットによって得意不得意の差が激しいという印象があります。得意なサーキットでは飛び切りの速さを見せるのですが、不得意なそれとなると、ミスも増えるしそのミスに起因する他車との接触も増え、完走すら及ばないこともしばしば。この不得意を改善していければ、ワールドチャンピオンの座もかなり現実的なものになるように思います。
 今回歯車が噛み合わなかったのはハミルトン(マクラーレン)でした。ハミルトンは実戦経験の少なさによる不運の連鎖に見舞われました。スタートではストールしかけ、その後アロンソルノー)に追突してマシンを損傷、そのダメージによって全体的なレースペースに精彩を欠きました。しかしこれもまた若さゆえの過ちであり、この先まだまだ続くであろうドライバー人生に生かされてくるものです。そしてこういうたくさんの若さがF1のチャンピオンシップを面白くさせる大きな要素であると思います。