ウィンブルドン2009開幕

 今年は6月22日に始まった。直前に前年王者のラファエル・ナダルが膝の故障の影響で欠場し、フェデラーが有利と言われる今大会。一日目から圧巻の強さであった。全仏を制覇し生涯グランドスラムを達成、十分な休養を経て挑む芝。相手に先にブレイクを許すもすぐに取り返し、試合が進むにつれペースアップ、完全に試合を支配して勝利。そのペースアップも想定内のように感じられる。真に優れた選手は自分の心身の状態を、完全に管理している。それを実現しているのがロジャー・フェデラーである、というのを見せつけられた試合であった。
 右肩の怪我から復帰したマリア・シャラポワの1戦目も興奮ものだった。第1セット、長い間試合から離れていたためかダブルフォルトが目立ち相手に2ブレイクを許すが、そこから持ち直し第1セットを奪取。しかしその後も流れを完全に引き寄せることは出来ず、勝利を得たものの波のある試合となった。レシーブゲームでは完全に相手を凌駕していたが、サービスゲームを取ることが出来ない。今後試合をこなす中での修正を期待したい。
 個人的には、女子の方がメンタル面が色濃く試合に反映されるため感情移入しやすく楽しめるかも知れない。
 また23日にはクルム伊達君子選手が登場する!復帰されて芝のコートに戻り、どんなプレーを見せてくれるか、楽しみな気持ちが止まない!!
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