アメリカン・ギャングスター

アメリカン・ギャングスター [DVD]

かなり面白かった。麻薬取引を題材にした映画はスリリングで、絶頂と没落を瞬間的に味わってしまう、この落差がなんとも言えず楽しいです。それでいて空想的ではなく、現実にも密着した題材というのがまた良い。
デンゼル･ワシントン演じるフランク･ルーカスの屈強さ、反骨ぶりが堪らなくカッコイイ。麻薬の産地を押さえるという発想はブロウのジョージ・ユングと同じですね。
ラッセル・クロウ演じるリッチー刑事と顔を合わせるのはかなり後半になってからですが、出会ってからは二人のコンビネーションで汚職まみれの警官をしょっぴきまくるのも爽快。周りに流されず信念を貫くリッチー刑事とフランク･ルーカスを共鳴させたもの、それは双方の心にある「根深い孤独」だと感じました。